人を泣かせるのは簡単、なれども。

最近、艦こればかりやってるおっさんです。
そうだね、夏イベントだね。


唐突に、こんなタイトルでブログを書く理由は最後に持って行くとして。


「人を泣かせるのは簡単、笑わせるのは難しい」という格言。
演劇や脚本に関わる人であれば、少なからず聞いた事も、実感もある言葉のようです。


実際、おっさんは、創作と分かっていつつも、狙って泣かせにくるシナリオを見ると、簡単に撃墜される方です。
シナリオの出来とか、雰囲気とか、そういう部分だけでなくて、どうもスイッチがあるらしい。
そしてこのスイッチは、その存在を知っている人であれば、割と簡単に押されてしまうもののようです。
ディズニー/ピクサー系でグッと来てしまい、我ながら情けないと分かっていつつも、こみあげてくるのを何とか抑える辺り、こりゃどうしようもない^-^;


皆が幸せになれる方法が無い。
大事な人が居なくなる。
そういう結末が分かっていつつ、その周りを丹念に描写されるのがスイッチなのか。
いや、そういうストーリーは他にも一杯あるのですが、それは理由の1つだけなのですよね。
一体、そのスイッチを知ってる人は、ここから更に何を乗せてきているのか。
それは知ってしまったらいけない事なのか。
割と考え込んでしまいます。


世間的にも、「泣かせるブーム」ってのがあります。
私が覚えている辺りで、

「一杯のかけそば」の流行が1989年。
「世界の中心で、愛を叫ぶ」の流行が2004年。


だそうで。もしかしたら、またこの手の「泣かせるブーム」の周期が来るかもしれませんね。


ああ、そんな分析が出来ても。作り手は狙ってるんだぞと分かっていても。
本日Pixivで見かけたこれは。

嘘つきだよ、長門さん

リンク -> http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=45148276

これはずるいっすよ。。

アイドルマスター アニメ劇場版感想など

1/25(土)の0:00を皮切りに、俺のTwitterが賑やかになり過ぎ!
そりゃ、アイマス絡みのフォロワーが固まっているのだから当然と言えば当然なのですが。


TV版アニメの方で、ストーリーその他、構成面でも安心出来るスタッフによる劇場版ってことで、急いで観るよりも、平日仕事帰りに行こうかなと思っていたのですが、ここまで一気に話題になってしまうと、流石に急がないとヤバいと思い、日曜初回の上映で観てきました。



(以下ネタばれ)















■ アニメの出来はどうだったん?
 アイマスというコンテンツは、突飛なストーリーよりも、アイドル達の今までの世界設定、キャラクタ設定に沿った、"普通の"ストーリーが喜ばれます。
(というか、公式が出すものは、それに縛られ過ぎている感すらあります。)
これはP達が望んでいる事とはいえ、新たなストーリーを作るには、大きすぎる枷ではあるのです。
今回の劇場版もまた、その大きな枷を外すことはありませんでした。そして、それが正しかった事を証明する為にも、P達はこの映画を盛り上げなくてはならないという、ちょっとした自縄自縛を産んでいるような気もします。
 しかし、その縛りがありながら、121分という劇場アニメとしては長めのストーリーを、十分に魅せているアニメだったと思います。
入りで使われる、大人げない程手間を掛けた劇中劇(TV版でも使われた手法)、新キャラの立ち位置、観る人の気持ちをきちんとラストに向けて盛り上げる構成、などなど。
ラストのライブシーンは、本当に圧巻です。アレを3DCGではなく、手描きで描いたアニメーターさん達の根性、サービス精神。これはもう愛だ!としか^^;
 結果として、"出来はどうだったの?"と言われれば、こんな理屈をこねくり回す前に、"最高!"と、笑顔で返す事になる。そんな素敵な作品でした。

【裏】
アイマスを知っている事が前提になってしまっている事は否定できません。実際、この映画で新規のお客を呼べるかといえば、それは否でしょう。
ここ最近のアニメ劇場版は、他のコンテンツ同様、既存のファンへのご褒美である面も強く、劇場収入+円盤の合計収入を目指しているという面が大きいのかなと。
今からアイマスに入ってくる人達は、TV版アニメ全話を観てから、映画を楽しんでね?と言う事になります。大変お手数ではございますが(笑)


■ 一つのひっかかりと、そこからの考察
 全体的な感想、評価は他の方にお任せするとして。
私が唯一ひっかかり、気になり、考察をした事。それは、「春香の携帯」でした。
 今回のストーリーもそうですが、アニメ版アイドルマスターは、765プロアイドル達の気持ちのすれ違いとすり合わせが、常にテーマとして付きまといます。
その中で、今回は「携帯電話」というコミュニケーションツールの使われ方が、もどかしさの鍵にもなっています。
アニメの中において、スマホが普通に出てくる中、春香の携帯はガラケーでした。
つまり、春香からの連絡手段は基本メールと通話であり、チャットツールなどは登場していません。ただ単に、"連絡が付かない"という事を表現する為に、この描写になったというのが正しいとは思うのですが。
でも、春香にはやはり、ガラケーが似合うと思ってしまうわけです。
 アイドルマスターというコンテンツは、アーケード版のゲームであり、その時に、このガラケーへのメールというのは、とても大きな役割を果たしました。
ガラケーへのメールというツールが持つ、話の伝わらなさと、軽いプレッシャーの力を、ストーリーの小道具として上手く使っているように見えます。
時代設定は2014年であろうに、その行動、使われたツール、その他諸々が、"アーケード版のアイドルマスター"リリース時点で止まっている事。千早のデジカメというガジェットもそうかもしれません。
765プロの彼女達は、スマホを使いこなしチャットツールで本音を話す新世代アイドル達とは、世代が違う。そんな印象を持たされたのは、制作者の計算なのか、それとも。


■ 結論ではない結感想
 今回の春香がリーダーとなって動いた内容と結果。これは、「今までの」765プロアイドルの総決算だったのかもしれません。
顔を見ての会話、相手の心理の理解、人を動かす言葉の使い方。解決は結局、売れっ子アイドルにとっては黄金に等しい、時間というリソースをつぎ込むという描写により、それが大きな決断であり、想いが伝わったという形となっています。
ドラマとしては王道過ぎて、これを現代においてそのまま持ってきたというのは、ある意味驚きではあります。

【裏】
現実にはあんなドラマは有り得ない訳ですが、アニメストーリーはあれで良いのです(^-^; どこぞの薄っぺらい現実を取り入れてドヤ顔するようなアニメは見たくもありませんナ。現実的な人間心理を描きたいなら、ガンダム位練られたストーリーを考えなさいよと。


…でも、どうしようもなく、それが似合うコンテンツなのです。アイドルマスターってやつは。

馬鹿にされてるのは良心?グリーン車Tweet擁護へのカウンター

超混雑だった東海道新幹線の乗客が「立っているお年寄りをグリーン車に乗せるべきだ」とツイート→炎上 - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2138874851318942501

グリーン車に乗せるべき」はなぜ炎上した?
http://togetter.com/li/611725

バカにされているのは、「グリーン車」のtweetではなくて、僕やあなたの「良心」なのです。
http://fujipon.hatenablog.com/entry/2014/01/04/140128


に関して思う事など。


Tweet内容そのものに対する感想
このTweetそのものに関しては、「あんた、客商売でクレーマー対応したりしたことあるんかい?」という感想しか持てません。
ルールを曲げる事を良識として認めた時、確かに大多数はルールを守るでしょう。が、極一部の悪用者は必ず発生しますし、それを排除出来る方法が無くなるのです。
大多数の良識に支えられる運用が、一部の悪用者によって、どれだけ酷いコストが掛かるか。
客商売をしている人、また各種窓口担当者、教師など。今回は車掌。"現場に居る人"は身に染みてそれを知っています。


非常時にルールを守る愚は犯したくないと思うけれども、新幹線の遅延などというレベルの話で、逐一ルールを破っていては、そもそもルールを作る意味は無いのです。
代替手段も、スケジュールの変更も、いくらでも方法があり、さらに言えば、混雑して遅れが発生することが分かっている新幹線に乗る事自体が、個人の都合でしかないわけです。仕事なら、それこそもっと別の手段を取れるでしょう。


多数の人と使役者として対峙することなく食って行ける、理想を語れる人と、使役され実際に働いている人の感覚のズレが、今回のTweetに表れているように思います。


この思考について、「お前は飼いならされてるだけだ」と思うのは勝手です。いや、実際そうでないとは言い切れません。
が、多くの人が、今回の処置に異を唱えないからこそ、ルールが生き、それにより運用が最省力化されている事は間違いありません。


■ ではなぜ、多数の人が叩く側に回ったのか?
上の感想は、私自身の感想です。で、私はこの感想を持ったとしても、それをそのままバッシングにする訳も有りません。意見は言いますが、バッシングに相当するような言い方はしません。
が、感情的と見られる位の言動で、このTweetを非難する人の気持ちもわかります。
それは、恐怖心。


「無茶を言うヤツを叩かないと、自分達の生活や仕事において、勝手なヤツだらけになる」


という思考です。
ただでさえ面倒な事が多いのに、善意と見せかけ勝手を押し付けてくる連中程、タチの悪い奴は居ません。


再度言いますが、非常時にルールを守る愚を犯す事は、誰だってしたくありません。
しかし、「ちょっと融通きかせてくれ」という類の話が、今現在の日本社会において、恐怖を持って警戒されるワードとなっている位に、現場が疲れている事に気が付いて欲しいとも思います。


■ ネット炎上物件に思う事
バッシング・炎上物件において、ネット上の同調圧力や悪意に突き動かされ、ただ単に罵詈雑言を叩きつける連中が居る事は確かです。
そしてそれによって、過去において、スマイリーキクチさんなど、大変な苦労をされた人が居るという事実は、決して忘れるべきことではありません。


その上で。


ネットの炎上物件に対応するには、叩いている側を詳しく考える必要があるのです。
1)何故そのバッシングが是となる背景があるのか
2)その背景は、また別の理由を抱えていないか
3)炎上している現場ばかり見ていないか(冷静に議論されれている場所が別にあるのではないか)
今回の件では、 1)と2)についての背景を、このエントリで考えてみた訳です。そして、叩いている側にも一分の理があると、私は思います。
そして、3)について。
Naverまとめや2ch等ばかりを見て、「炎上してる!バッシングされてる!」と騒ぐのは、病院に住んで「この世は病人だらけだ!」と嘆くようなものです。
わざわざ肥溜めを覗いて臭い臭いと騒ぐような、そんな自称良識派が、最近目に付くのが、なんだかなぁという印象を持ってしまいます。
(まぁ、わざわざこういうエントリを書いている自分も、肥溜めを覗きたがる馬鹿であることは否定しません^-^;)


悪意だけで動く人間は、実際そんなに居る訳ではありません。
良心が有るからこそ、今回の対立は起きましたし、バッシングという手を使ってでも、クソ忙しいであろう最中に車掌さんのリソースを使った人を非難し、ルールを守る人が増える事を願ったのです。


今回の件に限らず、
「ネットの悪意」
「バッシングに快感を覚える人が居る」
「他人を妬む心がバッシングを生み出す」
などという、人を信じない、ありもしない物を理由にした言論は、もう飽きましたし、それは何も生み出しませんでした。


バッシングに対抗するのであれば、せめて、深層を自分なりに考えませんか?
文句も、擁護も、それを発信しているのは、人間なのですから。

未熟な忍殺語使いによるiPhone5s/HTC J one物語

ネオサイタマ、アキバ。
重金属酸性雨すらかき集め、モッタイナイ・リサイクルしてしまう、エレキとUNIXとオイラン・ニジエの街。
カンバンにはどこの街でも見かける「実際安い」「センジョウテキ!」に混じり、「ノリカエ!差し上げますマニー!」「IRC実際早い」「ピンクのオイラン・ヘアイズゴッド!」等の独特なメッセージが点滅する。


とあるオッサン・サイバーサラリマンが、キュウケイジョでタバコを吹かす。
アキバでは、外でタバコなぞゴハットである。たちまちサイバネハッカーのタコパンチのエジキだ。


オッサン・サイバーサラリマンの手元にあるのは、iPhone4sと、PHOTON。
「ちっ、全く、いつもデンパ捕まえ損ねやがって」
そう。UIはサイバースキルで何とでもなる。
しかし多少の処理の遅さには慣れたが、3GからWiMAXの切り替わりや、チカテツ・トレイン内の異様な重さにはヘキエキしてたのである。
「これじゃロクにIRCも出来ねぇ。腕が錆付いちまう。」


目の前には「ノリカエタダ!最新IRC端末とサービスマグロ粉末!」の看板。
「端末代はもう消えたし、最新端末に変えておくか」
オッサン・サイバーサラリマンはその店に入り、キャリアの相互交換で、iPhone5sとHTC J oneを手に入れた。(※1)
ついでに古い端末も、「カイトリ、カイトリ、端末高い」の看板を見つけて売り払う。ニクビル・マンセーで飯くらいは食えるだろう。(※2)


−−−−−−−−−−


「さて、多少は早いか?」
iPhone5sから操作を始める。iTuneとiCloudに2重でバックアップした内容を戻すだけ。
手元に馴染みのIRCチャットソフトと、パズル&ニンジャ、ツブヤキジョウトウが戻ってくる。
「この辺の作りは流石アポー社ではあるが…アイエエエ?なんだこりゃ?」
画面最下部に触れると、見慣れない枠がせり上がる!ビックリ!
「こいつはちと面倒だな、パズル&ニンジャの邪魔だ。」サクッと機能止め。
基本それだけでiPhone5sの調整は完了してしまったのだった。(※3)


「で、HTCだが…アイエエエエエエエエ!!!!なんだこの腐った画面は!ムダルーフオンルーフ!!」
見よ!そこにはエゴ・キャリアによるウィジェットのヤマ、ヤマ、ヤマ!サイバーサラリマンの超速スワイプ・ワザをもってしても、延々スクロールする無用なインフォのアラシ!エグイ!
「ザッケンナコラー!元の画面と機能返せ!」
「メニューボタンが無い!アップデート!!設定変更!」
オッサン・サイバーサラリマンは片っ端からウィジェットを殺す!ついでにタスクキラーでエゴキャリア・アプリも瞬殺!
しかし、あまりにカスタマイズしてしまうと、他の端末を触れる事が出来なくなる。その見極めこそ、オッサン・サイバーサラリマンのワザマエ!
ポイント・ダキョウを探り出し、カスタマイズ完了!しかし準備に掛かった時間は、iPhone5sとは大違いであった。(※4)


−−−−−−−−−−


2、3日もすると、両方の端末の癖に慣れてきた。これぞ、オッサン・パワーである。
LTE最速デンパは、その力を十二分に発揮したようで、ハンドオーバーをほぼ意識することなく、チカテツ・トレイン、今まで3Gデンパのおかしな箇所でも、途切れなくIRCチャットをハッキ出来た。
「今までデンパ状態を意識してたのが馬鹿みたいだ。」
オッサン・サイバーサラリマンは、そう呟きながら、こちらもサクサクの「オイランのタツジン ヒャクマンブタイ」をタップ!タップ!タップ!
ヒルメシマエのヒトトキを楽しむのであった。(※5)



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※1
au → SB 、SB → auMNP。キャリアメールの使用を徹底的に排除し、GoogleMailのみの集中利用としておくと、手軽にMNPが出来る。電話帳情報はどこか別の方法で保持しておくこと。
ただし、当然の事ながら。1年未満で繰り返すような真似はしないほうがよさげ。ブラックリスト、コワイ!
乗り換え元の端末が「本体価格一括0円」の入手であれば、2年契約切れ月以外での解約で手数料1万円弱だけで済むが、「実質0円」で入手してる場合は、2年以下では端末の割賦が残っているので注意。


※2
怪しげな所では、割賦残があるような端末すら、買い取ってくれたり(ごにょごにょ)
しかしその怪しげなトコ、やたらiPhone5sが持ち込まれてたが…大丈夫か?オイ(^^;


※3
「コントロールセンター」機能。良いショートカットではあるが、さすがにアプリ画面からは呼びたくない。
使い方、止め方は http://ascii.jp/elem/000/000/827/827216/ を参照。
新しい使い方は http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1309/25/news069.html もおススメ。エロイ!
iCloudバックアップ+iTuneによる暗号化データ保持のローカルバックアップを取っておいたが、今回はiTuneローカルバックアップから戻した。
iOS6で取っておいたLINEログ、パズドラ、TweetATOKその他、ほぼすべて完璧に、そのままiOS7上へ戻せたのは、流石単一メーカーコントロールのプロダクトとしか。


※4
正に「ザッケンナコラー!」であった。「屋上屋を架す」(おくじょうおくをかす)とは正にこの事。
GoogleがそれなりにアプリとUIの一元管理をしているAndroid4に、au one等という「さも役に立ちそうに見える無駄情報かき集めてウィジェットでみせてあげますよ、クラウドサービスもありますよ、アプリもここから買えよ!」的なUIをかぶせたことで、どっちで何をすればいいのか全く分からなくなっているという、最悪のUI。
おまえな、月500円くれてやるから、そのUIを完全に消させろと。マジでそう思いました。
参考は http://htl22wiki.fxtec.info/wiki.cgi?page=%A4%E8%A4%AF%A4%A2%A4%EB%BC%C1%CC%E4%A1%A2FAQ%A1%CA%A5%AB%A5%B9%A5%BF%A5%DE%A5%A4%A5%BA%B4%D8%B7%B8%A1%CB とか。
またウィジェットは、ホーム画面からメニューを開き、「設定」−「個人設定」−「ホーム画面をカスタマイズ」で弄れます。
メニューボタンもなぁ。。Android4で、アプリ側にメニューボタン配置の自由を許したせいで、もう何が何だかという感じ。
HTC J oneは、元々メニューキーを排していましたが、さすがにクレームが多かったのか、OSのアップデート+「設定」−「ディスプレイ、ジェスチャ、ボタン」−「ホーム」から、ホームボタンの長押しをメニューキーに割り当てることができるようになっています。


※5
LTE電波の入りに関しては、(特に都区内に関しては)auソフトバンク共に申し分なかった。特にHTC J Oneは800Ghz帯を捕まえているようで、これも爆速。
ハンドオーバーも意識させない辺り、1世代前のauが進めていたWiMAX+3Gってのは、やっぱり色々無理があったんだろうなぁと推測。いや、モトローラ端末の問題かもしれませんが。
しかし一番腹が立ったのは、今までWi-FiiPhone4s環境でモタついてた某ソシャゲが、LTEiPhone5sだとめっちゃサクサク動くこと。
あのな、ソシャゲ開発してる奴、ユーザー環境を考えろと。10年前のWindowsアプリの二の舞になるだけだぞと。

代替の無いWebサービスのUIを変える、という事

色々物議を醸している、下の一件についてつらつらと。

Twitter / jkondo: 老害を叩いてイノベーションを支持していくのがはてな民の矜恃かと思ってた(引用) / “はてなブックマークのリニューアルデザインにはみんな慣れただろ” http://htn.to/pR8MVn
http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/jkondo/status/342839522603700224


以前私は、ニコニコ動画のUI変更でも色々文句を付けていたりします。
UX/UIについて勉強したわけでもない、プログラミングが出来る訳でもないおっさんユーザーではありますが、またちょっとだけ書かせてください。

  • 代替の無いWebサービスにおいて、UIの大幅変更による影響測定は困難なんじゃなかろうか。

はてなブックマーク、またニコニコ動画、2つのサービス共に、実質的代替サービスは存在しません。
ほぼ同じような機能を持つサイトはあるにせよ、この2つに関しては、「ユーザー数が新たなユーザーを産む」循環に入っている訳で。
他の人気(ひとけ)のないサービスに移る、という選択肢は取れないのです。


そして、特にこのようなサービスにおいては、1ユーザーのページ遷移や滞在時間の変化は集計出来るとしても、人がどれだけそのサービスに満足しているか?という疑問については、基本的に算出できません。


例えば。
ユーザー滞在時間が長くなったのは、利用に満足しているからではなく、操作や情報理解に時間がかかるようになってしまったからでは?
PVが上がったのは、利用者が増えたからではなく、単にページ遷移やページ構成の変化によるものでは?


他のサービスに移る事がないWebサービスにおいては、「UIの変更によってサービス全般の利用量がどれだけ変化したか」という指標があてにならないのです。
もちろん、導線分析やクリック計測など、更に細かい分析を業務としている人達がいるわけで、恐らくは上手い分析があることでしょう。
しかし、細かく分析をすればするほど、「欲しい分析結果をどのようにも導く事が出来る」罠もあります。


結果として、代替のないWebサービスにおける、UIの大幅変更を行った影響を測るには、そのUI変更の目的(PV数?新規ユーザー増?)を達成したか否か、という部分に絞って分析するほかありません。
悪く言えば、サービス利用者が減らないなら、いくら一部に文句言われたって構わんのじゃね?という面も、あるんじゃないかなーとか。

小煩く声のデカイ、金にならないユーザーがごっそり居る…という共通項は置いといて。


この2つのサービスにおいては、「情報作成/提供/精度上昇」を行うヘビーユーザーの存在が必要不可欠、という共通項があります。
はてなブックマークにおいては、単にブックマークするだけではなく、特定URLに対してコメントを付与したりすることで、そのURLに関する人気や感想、整合性判断といった2次価値を提供する側のユーザー。
ニコニコ動画においては、その動画を消化するだけではなく、コメントを打ったり、タグを付けたり、マイリストを追加したり、他サービスで紹介したりといった2次価値を提供する側のユーザー。


そして、この2つが、共に同じようなUI変更を実施したというのも、面白い話です。
はてなブックマークは、情報の一覧性を犠牲にし、ブックマーク対象URL1つ1つの情報量を増やしました。
ニコニコ動画は、画面内操作箇所を減らし、動画閲覧者に余計な情報を与えないような変更を行いました。
どちらも、「情報を消化するだけの大多数ユーザー」への配慮が大きいのです。


私が過去に、ニコニコ動画へのUI変更に対する文句エントリを書いた際には、タブレット等への特化ではないか?という形で書いています。
もう1つ先に進んで考えるべきで、「情報入力や大量の情報収集を目的としていない、ライトユーザーor情報消化型ユーザー」とすべきだったのでしょう。

  • UIは1つに落ち着くことが出来るのか?

この後は、はてなブックマークに限って考察してみます。


今回のはてなブックマークUIの変更に対する文句は、
「1エントリあたりの情報量増」=「1画面あたりのエントリ数の減少」及び「視線移動の難易度増」
「配色変更」(特に、大量に文字情報を消化するには不向きな白地に色文字であること、そのコントラストの薄さ等)
等に集中しています。
これらの文句を私なりに深く掘ってみたのですが、
はてなブックマークにエントリされるようなページは、何か面白いものがあるかもしれないから、とにかくタイトルと1行約を時間辺り最大で確認したい」
という、はてなユーザーの中でも、特にヘビーな人からの注文なのではないでしょうか。


結果として、簡易的なヘッドラインページが実装された際に、そのページの存在に関しては、文句は殆ど付いていません。
(過去にさかのぼりたい時に、ヘッドライン表記から戻ってしまう部分については、リクエストがあります。というか早くそうなってほしい…)


ここまで考えてから、「このようなユーザーに対して、どのような対応を行うのか?」という命題を考えた時。
"老害を叩いてイノベーションを支持していくのがはてな民の矜恃かと思ってた"
なんて浅い部分を引用するのが、回答だとは思えません。


UIの変更は、手段であるはずです。
ましてや、「イノベーション」などといったあいまいなモノの為に行うものではありません。
目的は「こじゃれた印象を与えるページにして、はてな村に新規村民を呼んで町にしたいんだよ!」でも構わないですし、「ページあたりの情報傾向を、URL数ではなくURL辺りの情報量を増やす方向にしたかった」でもいい。
その目的は、果たせたのか否か?どうも、この引用をする時点では、あやしいと感じてしまいます。
いや、単に上手くいってるのにグチグチ文句いわれるのに、相当腹立ってるだけかもしれませんが。


UI変更を実行する際に、"なぜそのWebサービスがわざわざ文句を付けに来るようなユーザーで盛り上がっているのか"を考えて、それらのユーザーは、切り捨て可能なものなのかどうか。
そういった計算まで実施していたのであれば、十分なヘッドラインページと、現UIの2本立てUIを、もう少し早くリリース出来たのではないでしょうか。


もう一度。
ヘビーなユーザーによる盛り上がりで成り立っているWebサービスにおいては、情報消化側と盛り上げ側で、それぞれが使いやすい別系統のUIが必要なのです。
どこかのサービスのように「ユーザーの同一体験性が重要」などという、ピンとこない拘りは不要です。


どうか、印象論やクレーマーへの処置的な対応ではなく、実利を。
それこそが、オンリーワンであるWebサービスが、その位置を確保しつづけることができる方法なのではないかな、と私は思います。

うんこと臭いうんことちょっとマシなうんこの生産と消費

最近立て続けに、話題のNewsサービスとキュレーションサービスが話題になったので、一つ思う処などを。




■ ネット上の情報は、すべからくうんこであります。
インターネットが日本に登場してから十余年。大手新聞社等既存マスコミによる編集されたNewsから、個人が書き散らした駄文まで、ありとあらゆる情報がネットに上がりました。
しかし、役に立つ情報というのは、人が生きていく中で、常に変化します。金儲けが必要な時、恋愛対象が欲しい時といった、基本欲求に対する情報すら、優先順位がコロコロ変わります。
特定の情報が、全ての人に常に役に立つというシーンは無いわけで。
つまり、もし「不要な情報」を「うんこ」と呼ぶのであれば、世の中の情報はすべからくうんこなのです。
ネット上には、情報を消費する側が"うんこ"と"臭いうんこ"と"ちょっとマシなうんこ"と判断するモノしかありません。




■ うんこ生産側/ハフィントンとか8bitとか
ハフィントンポスト日本版
http://www.huffingtonpost.jp/

ハフィントンポスト日本版は、ポジティブに日本の未来を語る空間を目指します。
 -- 松浦茂樹 氏(フィントンポスト日本版編集長)


8bitnews
http://8bitnews.asia/wp/

「ニュースを創るのは「あなた」だ」
8bitNewsはそうした演習の場になる新しいメディアを目指している。
僕らの民主主義をこの国に根付かせるために。
 -- スローガン?と思わしきモノ


どうですか、この胡散臭さ。実にうんこっぽくて素敵です。


ここ立て続けに、市民によるNews発信・キュレーションを掲げたNewsサイトが立ちあげられ、話題になっています。
今までこのアプローチが散々失敗してきた理由を検証すらせず、「俺達は違う」という意気込み。実に敗者の匂いがプンプンです。
うんこをリリースするのは良いとして、ちょっとはマシなうんこにしようとする努力がなければ、あっという間に臭いうんこ製造機に成り果てます。
この時、「専門知識も無い、一般市井の人の意見を反映させる」という手に出るのは、最悪に等しいのです。
メディアたらんとする。これは、多くの人にちょっとマシなうんこであることを保障したいという事のはずです。少なくとも、臭いうんこはお呼びではないはず。
しかし世の中には、

  • 臭いのしないマシなうんこに近寄ってクセェクセェとナンクセ付ける奴
  • 臭いうんこなのに、これは良い臭いであると言い張る奴
  • これは虹色のうんこでありつまり皆これをリリースした俺を称えて金を出せと言いだす奴

がゴロゴロしています。おまけにそれに騙されて、金を出すならまだしも、食いだす奴までいます。
更には、一人一人がフリーダムにこれらの行動するだけならまだしも、徒党を組んで臭いうんこをあがめたてまつり、存在しない価値を生み出そうとする奴すら。


メディアに必要なのは、リリースしたうんこを見て、「これは臭いうんこなのではないか?」と自問し、ダメージがあると分かっていつつも、その臭いを嗅ぐ人を用意することのはずです。
そして、その臭いを嗅いだ人の判断がどれだけ公平に行われたかを公開出来れば、それがベストでしょう。
そういう意味で、某元切込隊長氏のような、臭いうんこを取り上げてどれだけ臭いかを熱ベンする芸は、もっと広まっていいかもしれません。敵も多くなりそうですが。




■ うんこキュレーション側/Gunosyとかはてなとか
Gunosy
http://gunosy.com/

独自アルゴリズムGunosyは登録いただいたアカウントを、独自のアルゴリズムにより、解析し、あなたの興味にあった最新のニュースを算出し、お届けします。
 -- Gunosyがすごい、3つの理由


はてなブックマーク
http://b.hatena.ne.jp/

見たウェブページを記録しておきたい時に、簡単にコメントやタグを付けて保存・公開することができます。お気に入りのユーザーのブックマークやみんなに人気のページから、今旬な話題を知ることもできます。
 -- 情報の収集や整理に / ウェブ上に保存する新しいブックマークサービス


…しまった、Gunosyの胡散臭いコピーはさておき、はてブの使用用途ってそっちだったのか!w


人によって、また時間推移によって、ネット上の情報はすべからくうんこにしかならないという話を前提とすれば、臭いうんこに近寄りたくない人は、なんとかして目に入るうんこだけはマシなモノにしたいと足掻きます。
では、Gunosyのアプローチと、はてなブックマークのアプローチは、どんなモノでしょうか。


ネット上のあるあらゆるうんこの仕分けは、ネットでうんこと遊んでる(ネット上の情報を浴びまくっている)ヘビーユーザーによって行われています。
そして、「ネット上にはうんこではない価値があるモノがきっとあるはず」と信じている脳みそお花畑層にとっては、自分の価値判断によってうんこがキュレーションされない事にいら立っています。


Gunosyアルゴリズムがどんなモノなのか分かりませんが、ネット上のうんこを選別して脳みそお花畑層が喜ぶモノ(中身はうんこですが)を取り上げたいのであれば、少なくともうんこと遊んでるヘビーユーザー層のキュレーションなぞ、判断材料にしちゃアカン訳です。
少なくとも、キュレーションを謡うのであれば、まずはうんこを選別するよりも、まずユーザーが欲しがっているうんこはどんなものなのかを、細かく分析する技術が必要なはずです。
ここ最近のGunosy関連の感想を見ていると、少なくとも技術面でここを勘違いしているのは間違いなさそうで、早くこの部分の見直しをしてほしいものだと思います。
ああいや、私はちょっとはマシなうんこだけを欲しがってないんで、使いませんが。
あと、うんこの選別技術も、ヘビーユーザーによる仕分け、重し付けされたモノは、参考にすらしちゃイケません。それはヘビーユーザーが見て楽しいうんこであり、ネットに価値のあるモノが転がってるなんて無邪気に信じてる層から見れば、単なる臭いうんこの確率が上がるだけです。


はてブユーザーのようなヘビーユーザー層も、たまに勘違いして、七色に光り輝くうんこをはてブから見つけ出そうとしたり、臭いうんこを排除する方法を模索しようとしたりしてきますが、その道は先達の屍しかありません。
はてブはせいぜい、「ここに珍しいうんこがあるぞ」という標識であると考えてこそ、意味があるものなのです。
少なくとも、標識を簡単に立てられ、好きな事を書き込めるサービスとして。またわざわざ好き好んでその標識を立てるユーザーがそこそこ大勢いるネットサービスとして、はてブは実に素敵ではありませんか。


…クサいオチが付いた処で、この辺にて。

ヱヴァネタバレ全開感想:オタクはあの映画を”楽しむ”義務があるの

■ 結局見ちゃう訳ですよ。
エヴァTV版、旧劇2作を全部3回以上みて、ストーリーも構図もネタもたっぷり堪能してしまったおっさんにとっては、新劇だって見ちゃう訳ですよそりゃ。
序は吉祥寺の古い映画館で、破はTVで序を放送した時のテンションそのままに、新宿までノコノコ出かけて、バルト9でレイトショー。
(当時はお祭り騒ぎもなく、直前のTV放映の時にはまだチケット予約出来たんですけどね)
結局今回も、TVで序→破とやられて、テンション上がってしまって劇場予約しようと思ったら、翌日深夜がギリギリだったという。
Twitterはてな断ちをして、土曜の深夜、一人おっさんがカポーだらけのシネコンレイトショーに向かう訳ですよ。わぁキモい。




■ 見終わった直後

自分のTwitter発言「よっしよくわかった。前から知ってたがアンノはヴァカだw」

Qを見に来たのに、何故か巨神兵実写映画などというシロモノを見せられ、ビーム撃たれた建物があの独特の"間"で爆発するお約束をたっぷり堪能させられる訳です。
もうこの時点で手を叩いて笑いたかったんですが、まだ自重してました。
そして本編。無限に広がる大宇宙で遠心力バトルに、ヴンダー発進ですよ。フライホイールですよ。技術担当のハゲオヤジですよ。
この最初の30分は、「てめぇこれやりたかっただけだろ!wいいぞもっとやれ!w」としか。
ただ、間違いなく力入れるはずの、フライホイール描写がちょっと爽快感に欠けてた辺りで、「あり?この場面急ぎで創ってる?」的な心配はありましたが。


まぁ、そのあとのストーリーなんかおまけですよおまけ。「また雲の切れ間か!」という小ネタもあれば、期待通りに婦女子的なお楽しみの時間もあったので、おまけ扱いするにはアレかもしれません。
しかし、ヱヴァってそういう楽しみ方すべきモノだしなぁ…としか言えないわけで。


若いカポーがボー然としてたり、男性側がが仕方なく付き合わされた女性に言い訳してたり、他のお客を見るだけでも十分に楽しめましたっけ。




■ そして色々しゃべりたくなる1週間

自分のTwitter発言「Q視て思ったけど、もうさ、ヱヴァはルパンと同じく、TV用に2時間、1年に1回新作出せばいいよw とりあえヱヴァ出して、戦闘して、20分はアンノの好きなようにさせて、ストーリーは1話完結にすりゃいいだけw」

庵野監督という存在は実に面白くて、トップをねらえ!不思議の海のナディア〜TV版エヴァ〜旧劇場版エヴァまで、実はやってることは同じなのです。
ストーリーとか全体的な背景とかはどーでもよくて、とにかくノリと面白さだけでアニメ作っちゃう。おまけにそのノリと面白さの基礎は、特撮とヤマト。
旧字体漢数字が乱舞するOP席、ねじ込まれる制御棒、過剰なまでの表示。アクションすれば背中にチャックが透けて見えそうな格闘戦。
これらのオタクの悪ノリが、未だに通用してしまうという辺り、やはり唯一無二の人ではあります。
なので、「庵野に好き放題やらせるタイム」を渡して、何かストーリーをまとめられる人が居れば、傑作が出来るんじゃないかなー、とか思っちゃいます。

RTされまくった、とある方のTwitter発言「 @IngaSakimori: 某所の某映画の感想スレに『思いついた色々な展開をそのまま絵にして繋ぎ合わせてるだけ「物語」になっていない』って書き込みがあったんだけど、それに対して『永野護の悪口はやめろ』ってレスがついてて死ぬほど笑った。それの話じゃねえwwwwwww」

アニメ映画なんてそんなもので、ストーリーや整合性を放り投げてでも、自分の頭に浮かんだモノをガンガン画にして動かして楽しんでる困った人が大勢いますわなw
ヤマトを科学的に考証しだすとツッコミだらけになるなんて話も、今では有名ではありますが、あれにしたってオタクがあーでもないこーでもないと楽しんだ1つの結果。
ヱヴァだけが、そのツッコミから逃れられる訳もありません。そう。批判もツッコミもアリで、それをする極上のネタを提供してくれた庵野監督には、「楽しませてくれてありがと」という言葉が似合うと思う訳です。
もちろん、その後に「だけどアレは無いわ―」「お前フライホイールやりたいならもっとズームすべきだろ」とか、色々ごちゃごちゃ言って、それもセットで"楽しむ"べきではないかなと。




庵野監督に「ちゃんとした作品」をやらせる方法

自分のTwitter発言「誰かエライ人が、庵野監督に「来年でエヴァをキチンと終わらせたら、平成ライダー一本任せるよ」とかコミットしねえかなw」

この後、「ライダーよりウルトラをやりたがるんじゃね?」という冷静なツッコミが来た辺りが、自分のTLの業の深さか。
ちゃんとした作品って何だよって話ではあるんですが、多分ストーリー含め、お約束を守って良い作品が出来るような気がしますw
ただし、庵野監督基準で、ですが。




■ 天才クリエーターには制約を付けるべきだと思う

自分のTwitter発言「クリエーターに「客も金も囚われるな、好きなように創って良い」という体制を整えてしまうのは、結局オナニー作品しか創られないって事なんかもな。黒澤、キューブリックジブリ、そして庵野。といっても見応えあるオナニーだがw/この罠から抜けたのは、トミノだけかもしらんね(^_^;)」

なぜジブリだけスタジオ名かって?そりゃあそこは一応、監督が複数居ますので。
マトリックス」でも見られましたが、大風呂敷広げて人気が出て、金が集まってしまった作品が、観客の納得する形でそれを終結させるケースはほとんどありません。
最終的にはほぼ必ず、天才が趣味に走ってしまい、風呂敷が畳まれる気配すらなく、広げまくって終わるか、広げた風呂敷を燃やしてしまうか、です。
それについて文句を言うなんて野暮でありまして、こっちはあーでもないこーでもないと会話のネタにするのが、一番楽しい。
それを許容してしまうのか?何か違うんじゃね?という冷静なツッコミには、そう出来たら良いよねぇと遠い目をするのがお約束です。
オタクは年季が入ると、ネタには敏感になりますが、諦めも良くなるのです。


つまらないと言ったら負けなんです。そうやって、コンテンツが少ない時期を乗り越えたオタクは鍛えられてきました。


…チクショウ、俺だって今のように、恋愛要素すら抜いたカワイイ女の子だけの日常系アニメでアニメ映画が作られるなんて、うらやまけしからん時代で学生してたかったんだよ!




■ 最後に1つだけ考察っぽいモノを
何故に今回、シンジ君があれだけ邪険に扱われなきゃいけなかったのか?
ここに関してだけは、結構大事なポイントのように感じました。
いくらサードインパクトの原因とはいえ、「次のインパクトを防ぐ」為には、きちんと説明してコミュニケーションしてなきゃいけなかったはずで、それはミサトさんもアスカも判ってたはずです。
何故にあんなにミサトさんがイラついてたのか、たまたまあの日だったのか(最低だ…)、分析する必要があるはずです。
ここで3日位延々と考えてました。そして、結論が見つかったのです。

TV版破を見てた時の自分のTwitter発言「(素っ裸の)綾波ーーー!!!」

そう、破の最後で、シンジ君、(素っ裸の)の綾波に手を伸ばして捕まえるんですよ!
おまけにその状態で槍ぶっさされて、恐らくあの十字棺にみつしりと詰め込まれて(ほう…)宇宙にほうりだされて、そして考えるのをやめるんですよ!
途中アスカに耳元で「何とかしなさいよーー!」と言われて使徒潰す位のサービスはするにしても、14年延々と綾波とイチャついてやがったはずなんですよ!
そりゃシンジ君にイラつくに決まってます。


…なんてバカな結論を出してしまいましたが、更にこのバカな結論を考えていくと、
「ようやくアニメのシガラミを抜けて、自分の事を判ってくれる最高の奥さんを手に入れてのんびりしてたのに、ヱヴァ作れヱヴァ作れと叩き起こされた」
人と、上手く重なるんじゃないかな、とか思っちゃいましたとさ。


そりゃ、シンジ君は、俺達オタクに対して、怒りますわ。w