日本でのiPad普及の分岐点

iPadが売れるのか、否か。
「売れる」と信じて記事を書く人、「売れない」と良いなぁとDisる人、「売れてもらわないと困る」人、「売れたらマズイ」とネガキャンする他メーカー、色々入り乱れて、実に楽しい気配だったりします。


自分なりに、日本でiPadが売れるかどうか検討してみたのですが、確率としては「2分2分」かなと思ってます。
(残り6分は、iPhone並みの売れ行きで留まるパターン)
では、売れないケースの2分と、売れるケースの2分は、一体どんな理由なのか。


売れるケースは、日本の「アーリーアダプター層(笑)」に、iPad広まらず、メディアによる知名度を上げた場合。
逆に言えば、この層に売れてしまい、メディアによる知名度が今のiPhone並みだった場合、販売に失敗するかも知れない…と思っています。
え?逆だろうって?いや、これ、割と確信していたりして。。


わざわざ「(笑)」を付けたのにも理由があって、自分が考えるこの層は、いち早く新しいものを購入した後で、買ってない人を馬鹿にするケースが多かったりします。(つまり、まともな「アーリーアダプター」は除外して考えてください。)
※更に注意して欲しい点は、いわゆるオタクがこうなりやすい傾向はありますが、これはイコールではないということ。


この層が機械を使っているときには、以下のような事が発生します。

■本人は格好つけて使う → 廻りからは浮いて格好悪く見える
■人に変な自慢をする → 「そんな機械頼まれたって買わない」と思う
■説明する時に、良い点ばかりを強調し、悪い点をごまかす → どんな機械であれ、弱点は存在するのに…
■その機械によって、普通の人が便利に感じるであろう事をやらない → iPadをカスタムしまくって見せても、何それ?という感じになる

こういう状況が多発した場合、iPadは残念ながら、谷を越えることは無いでしょう。
古い例では、「VHS vs β」や「Sファミコン vs メガドライブ」など、機能として有利であったはずの対決であってさえ、この問題ある層が最初に買ってしまった場合、対決には負けてしまうケースがありました。


商品を売るためにはイメージ戦略が大事…という、基本すぎるくらい基本な話ですが、特に日本では、この層の動きが非常に大きいのです。
広く言えば、日本においてPCよりも携帯が使われやすいのも、PCにこびりついた「イメージの悪さ」が原因の1つだと考えています。


iPadが売れて欲しい、普及して欲しい方々。
買うのであれば、自慢するのではなく、人目のあるところでは日常の機械として使ってみることをオススメします。
この悪い循環から発生する、一般層のネガティブイメージが発生せずに、iPad知名度を上げることができるかどうか。そこに掛かっているのですから。。






さーて、んじゃXBox360ベヨネッタでも遊ぶか!(←手遅れの例)